プロジェクトが直面する3つの問題

この記事はプロジェクトマネージャーを任された方向けの記事です。
 
プロジェクトマネージャーの仕事は、納期までに目的,目標を達成する事です。プロジェクトは様々な問題に直面しますが、その中で常に「どうすれば達成できるか?」と考え続ける必要があります。
 
そして、プロジェクトが直面する問題は3パターンに分けられます。
 
1.立ち上げ時に未来の目的目標が想像できない
2.計画から実行へ実際に行動を移せない
3.実行時に計画と現実が違い過ぎて諦める
 
どの問題に直面するかは、プロジェクトのサイズ,組織のサイズに影響されます。
 
例えば少数の組織の場合、立ち上げ,計画にあまり時間はかかりません。
「これを試そう!」「当面はここを目標にしよう!」と定めれば、後は実行するのみになります。早ければ数時間で一つのPJTが実行へと移っていきます。
 
団体で仕事していると同じようにはいきません。立ち上げ時に目的,目標を決める際、プロジェクトサポーターと認識合わせし、様々な関係部署に説明する必要があります。
関係部署の繁忙期と重なると、計画から実行に移すまで時間がかかる場合があります。
 
一方で、団体でプロジェクトを進める良さは実行時にあります。動き出したプロジェクトを止める権限はプロジェクトサポーターにしかありません。各メンバーはそれぞれの意思に関わらず、プロジェクト内のアサインされたタスクを行います。立ち上げと計画には時間と忍耐が必要ですが、動き出す事に成功すればプロジェクトは進んでいきます。
 
少数の組織の場合、逆に実行時で問題にぶつかります。現実が計画と一致しない時、辞めるか続けるかを関係者が集まって判断するのが容易な為です。よって、途中で注視になるプロジェクトが多く発生します。
 
私自身、大きい組織でプロジェクトマネージャーをしながら、プライベートで個人事業主のように仕事をしています。大きい組織は立ち上げと計画時に沢山の時間と苦労がかかりますが、一度動き出しさえすればモニタリングするだけの期間続きます。
プライベートの仕事は立ち上げと計画はすぐに終わりますが、目標に向けて行動し続ける根気が必要です。
 

このように、組織サイズでプロジェクトが直面する問題は異なる認識するのは重要です。そして、それぞれで体験する苦労と身につくスキルは異なりますので、大きい組織でのプロジェクトと、個人事業主のようなプロジェクトの両方を経験する事をお勧めします。

 
両方を経験し、バランスよくプロジェクトマネジメントのスキルを身につけましょう。